キーボードはパソコンを使う上で重要なハードウェアということもあり、ピンからキリまでいろいろなものがあります。
パッと見同じ形をしたキーボードでもなんでこんなにも値段が違うのか気になるところですよね。
この記事では、現在主流になっている「メンブレン」「パンタグラフ」「メカニカル」「静電容量無接点」の特徴をまとめてみました。
メンブレン
パソコン付属のキーボードだとこのタイプが多いイメージです。
(法人向けのものを除き)基本的に安価なキーボードはこの形式が多く採用されています。
特徴
- 日本のメーカー製でも1000円からの低価格で購入できる
- キートップの厚さの選択肢が多い
- 防水性が高く、ものによっては丸洗いが可能
- 底打ち前提なので打つ人によって静音性が違う。
- キー入力をすると引っかかる時がある
- メンブレンが破れた場合は買い替えが必須
- 後述の3種類と比べ、ストロークが長い
メンブレンはこんな人におすすめ
- とりあえずパソコンを使いたい人
- 安さを求めている人
- パソコンの前でよく飲食をする人
代表的なメンブレンキーボード
サンワダイレクト 洗えるシリコンキーボード 防水 静音 ケーブル巻き取り Windows専用 ブラック 400-SKB013BK
エレコム キーボード 有線 メンブレン コンパクトキーボード ブラック TK-FCM103XBK
パンタグラフ
ノートパソコンやBluetoothキーボードでよく採用されている形式です。
キーストロークが極端に短く、直感的な操作ができます。
無線タイプだと折り畳みできたりすごい小型のキーボードがあったりするのが面白いです。
特徴
- メンブレンより薄型で軽量なものが多い
- 直接筐体にぶつかる部分がなく静音性に優れる
- 折り畳みできるタイプなど変わったキーボードが多い
- キーのON/OFFがわかりやすい
- ラバースイッチがメンブレンより小型で、耐久性に難がある。
- ラバースイッチが壊れた場合は修理不可
- キーを取り外して掃除するときにキートップの爪が壊れる時がある。
パンタグラフキーボードはこんな人におすすめ
- タブレットと一緒にバッグに入れて持ち運ぶ人
- キーストロークが短いのが好きな人
- 折り畳みや小型といった変わり種のキーボードが欲しい人
代表的なパンタグラフキーボード
MOBO 折りたたみ型 Bluetooth 日本語配列 キーボード【 ブラック 】専用ケース兼スタンド付き 「 MOBO Keyboard 」 AM-KTF83J-GB
バッファロー BSKBU300BK 有線コンパクトキーボード ブラック
メカニカルキーボード
プロゲーマーやストリーマーといった人たちがこのタイプのキーボードを愛用しているのでPCゲームと言ったらメカニカルキーボードというイメージも強いのではないでしょうか。
メカニカルキーボードの特徴はキー1つ1つにメカニカルスイッチがついています。
青軸・赤軸といった軸色や供給メーカーで様々な特徴があり、自由度が段違いです。
メンブレンやパンタグラフと違い、部品が基盤とスイッチのみで構成されているのでキーボードを自作する人もいます。
現在主流のCherryMXタイプのものとは別にLogicool独自のRomer-Gというスイッチも存在しますが、Logicool自体CherryMXに流れているような気がしますね。
特徴について
- 軸によってさまざまな特徴があり、選択肢が多い
- 知識があればスイッチが故障したときに対応が可能
- 入力するのに底打ちする必要がない
- 主要な軸(赤、青、茶、黒)以外の製品を見つけるのが困難
- 基本的にCherryMXが採用されているキーボードは高価
- 個人製作キーボードは高価
- 軸色によってはメンブレン以上に音が大きい
メカニカルキーボードはこんな人におすすめ
- キーボードの自作をしてみたい人
- 壊れてもスイッチの交換で済ませたい人
- いろんな軸色を試してみたい人
- 素早い操作が必要な人
代表的なメカニカルキーボード
オウルテック Cherry社製「茶軸」メカニカルキースイッチ採用 USB/PS2両対応 Nキーロールオーバー対応 109フルキー 日本語キーボード ブラック OWL-KB109CBR-BK
静電容量無接点方式キーボード
メカニカルキーボードと比べメディアへの露出は比較的少ないですが、スイッチタイプのキーボードでは最高級のものです。
今まで紹介したキーボードは接点がありましたが静電容量無接点方式キーボードは接点がなく、キースイッチ内のスプリングのたわみで起きる静電容量の変化でキーのON・OFFを判断しています。
セブン銀行ATMのテンキーが静電容量無接点方式なので気になる人は触ってみてはいかがでしょうか。
特徴
- 機械的接点がないので理論上チャタリングしない
- チャタリングしないため高寿命で信頼性が高い
- 機種によってはキーONの高さを設定できる
- キーの場所によって押したときの重さが違う変荷重タイプがある
- キー数や機能のわりに値段がメカニカルキーボード以上に高い(15000円~)
- 供給メーカーが少ない(東プレ・PFU)
- 刻印がされていないといった玄人向け製品が多い
静電容量無接点方式はこんな人におすすめ
- できるだけキーボードを買い替えたくない人
- タイピングにスピードや快適性、信頼性を求める人
代表的な静電容量無接点キーボード
HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨
東プレ REALFORCE R2 日本語108配列 静電容量無接点方式 USBキーボード 荷重45g レーザー刻印 かな表記なし ブラック R2-JP4-BK
キーボードを選ぶうえで注意するところ
終わりに、キーボードのスイッチの種類を紹介しましたがキーボードを選ぶ上にあたってさらに以下の事を考える必要があります。
- キー配列(JIS配列またはUS配列)
- テンキーの有無
- 接続方式(有線または専用無線、Bluetooth)
- (メカニカルの場合)軸色
- デザイン
- その他機能(マクロ・RGB機能他)
以上の事を踏まえて、読んで頂いた方のキーボード選択の参考になれば幸いです。